君が帰った閲覧室には
ストーブの鼓動が取り残されて
遠いビルのネオンだけが華やぐ
夕闇がまもなく訪れた
灯りが消された廊下には
月明かりが斜めに差し込み
足音だけが階段を駆け下り
誰もいない教室に吸い込まれていく
ノートに綴られて
やがて忘れられていく
今日という一日
高校司書のひとりごと
君が帰った閲覧室には
ストーブの鼓動が取り残されて
遠いビルのネオンだけが華やぐ
夕闇がまもなく訪れた
灯りが消された廊下には
月明かりが斜めに差し込み
足音だけが階段を駆け下り
誰もいない教室に吸い込まれていく
ノートに綴られて
やがて忘れられていく
今日という一日