望月の宵に

 

表象と言葉のすきまは

心という宇宙

 その迷路の中で私は私でしかない

他者の中に在る私を受容することが

生きるということだから

表現というあやかしをとびこえて

軽やかに時を手繰り寄せる

 私という夢の世界に

月明かりの宵に折鶴は羽ばたく

約束事から解き放たれて

  ひらり、ひらりと

私という四辺形

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