猫たちは丸々として走るのをやめ
実をつけたことのない路際のレモンの木に
買い物籠の鶏と散歩する老婆の独り言
始業のチャイムのあとの静寂に
秋あかねが通り過ぎていく
私は何を迷っていたのだろう
複雑に思っていた迷路も通り過ぎてしまえば
一筋の道
偶然を繋ぎ合わせてみれば必然になるという仕組み
始まりがあれば終わりがあるだけのこと
それを、わからないふりをして通った
路地裏の日常
高校司書のひとりごと
猫たちは丸々として走るのをやめ
実をつけたことのない路際のレモンの木に
買い物籠の鶏と散歩する老婆の独り言
始業のチャイムのあとの静寂に
秋あかねが通り過ぎていく
私は何を迷っていたのだろう
複雑に思っていた迷路も通り過ぎてしまえば
一筋の道
偶然を繋ぎ合わせてみれば必然になるという仕組み
始まりがあれば終わりがあるだけのこと
それを、わからないふりをして通った
路地裏の日常