木枯らし

初冬の北風に襟を立て

長い影をひきずって

あぜ道を歩く

流れの絶えた川面に

枯れ葉が漂い

空は 青く 高い

来し方への想いにふける歩みに

静けさが私を包み

風に揺れる真っ赤なピラカンサス