雨の夜空に星をさがして

公園通りの宵闇を思い出し、手を止める

書き連ねたばかりの本の名前からざわめきが聞こえた

数年も訪れていない町並みが思い浮かび

文字と線の隙間に街路灯の光がさしこむ

雨の夜空に星を探して歩いた

忘れていたはずのあの日のこと

君の所作の余韻がよびさました想い出

どうしてそうしたのかさえ風に消された記憶

ネオンはいまも虚ろげに歩道を撫で回しているのだろうか

 

君は…

手鏡

 

君の瞳は何を探しているの

そっととりだしたその手鏡のなかで

 

ぴあす

 

君のぴあすはささやいている

だれにも聞こえない小さな声で

おしえて欲しい ちょっと気になる君の変身