梅雨空の下 薄墨色の校舎に
雨音だけが染み入って
風と語る窓枠の繰り言に
廊下のポスター達は素知らぬ顔
あなたの去った司書室は
時間が歩みを止めて
作業机の上には、重くも
軽くもない仕事が重ねられている
閲覧室の窓には東京のシルエットが飾られ
ノッポのビルが雨に溶けそうな夕暮れ近く
垂れ込めた雨雲の重さに
高圧線が顔をしかめている
高校司書のひとりごと
梅雨空の下 薄墨色の校舎に
雨音だけが染み入って
風と語る窓枠の繰り言に
廊下のポスター達は素知らぬ顔
あなたの去った司書室は
時間が歩みを止めて
作業机の上には、重くも
軽くもない仕事が重ねられている
閲覧室の窓には東京のシルエットが飾られ
ノッポのビルが雨に溶けそうな夕暮れ近く
垂れ込めた雨雲の重さに
高圧線が顔をしかめている