わたしとあなた

生命の途方もないつながりの果て

ふらりとこの世界に現れた私と”あなた”

いのちのふるまいに従いながら

はかりしれない瞬間を積み重ねて

物語をつむいできた

わかりあえるということを前提にしながら

わかりあえないことを共有するしかない

ふわふわとした手ざわりだけでつながる

私と”あなた”のたった一回の物語を

愛というからくりに引きずられながら