朝日こぼれるいつもの小路
沙羅の花咲くその角に
「幸」という天秤の目盛りが刻まれ
通り過ぎるだけの私が計られる
偶然の積み重ねでしかない
私と云う神話が語られても
思い出にさえならない
なりわいの軽さに
ふと振り返ってみれば
茫漠とした記憶の断片が
風に舞っているだけ
高校司書のひとりごと
朝日こぼれるいつもの小路
沙羅の花咲くその角に
「幸」という天秤の目盛りが刻まれ
通り過ぎるだけの私が計られる
偶然の積み重ねでしかない
私と云う神話が語られても
思い出にさえならない
なりわいの軽さに
ふと振り返ってみれば
茫漠とした記憶の断片が
風に舞っているだけ