この世界を語ってみましょうか
可能性という魔法の道具を頼りに
抜き差しならない孤立と
断ち切れない夢の輪郭を
生きるとは 瞬間を感じるという
取り返しのつかなさを味わい続けることですから
どんなに思いを込めて綴っても
その ノートは虫食いだらけ
生命にまとわりつく粘々しさと
妖しさの香る不思議なこの世界は
天真爛漫さを装いながら
語り続けるしかないのだろうか
思い過ごしの冬から春への溜息は
街角に染み入るように夢散していく
路往きに似て、誰にも伝えられない心模様
高校司書のひとりごと
この世界を語ってみましょうか
可能性という魔法の道具を頼りに
抜き差しならない孤立と
断ち切れない夢の輪郭を
生きるとは 瞬間を感じるという
取り返しのつかなさを味わい続けることですから
どんなに思いを込めて綴っても
その ノートは虫食いだらけ
生命にまとわりつく粘々しさと
妖しさの香る不思議なこの世界は
天真爛漫さを装いながら
語り続けるしかないのだろうか
思い過ごしの冬から春への溜息は
街角に染み入るように夢散していく
路往きに似て、誰にも伝えられない心模様