沖縄

 

君たちの 

 蟹とたわむる 

肩越しに 碧き海原 

果つることなく

 

さざなみの 珊瑚の浜に 雲しろく 君が足あと 碧き海まで

 

風凪いで 海もまどろむ 昼下がり 珈琲かおる 見晴らしの丘

 

パパイアの 濡れて緑が したたりぬ 珊瑚の島の 雨宿りかな

 

城跡の 夕暮れ近き 石積みに 咲く花揺らす 海からの風

 

 

木洩れ日のゆれるテーブルに

まどろむような時が置かれる

水平線は曖昧に空と重なり

海からの涼やかな風に言葉が途切れる

午後の日差しは木々の枝先からこぼれ

ハイビスカスが海に浮かぶ

珈琲の香りがただよう庭先に

夏の名残が彩る本部の丘