世界

夢のような世界とあなたは言うけれど

夢ではない世界があるのでしょうか

遠い日の思い出は日記に綴られたインクのにじみ

心に留めたはずの大切な記憶も

やがて歳月の流れに溶けこんでしまう

私たちが視た瞬間だけ表情を創る世界

そんな世界に私たちは生きているのですから

思い出されることさえなく消えていった

所作や振る舞いに生きているのですから

池田晶子の書を読みて

 

池田晶子の書を読んで君は言う

 哲学の命題は人の生=人の死と書かれています。

生きると言うことの意味を考え続けるのが哲学だと…。

 

私が生まれた時備わったものは、私が望んだものでも

選んだものでもありません。

私を取り巻く環境も私が作ったものでもありません

そうしたものが、私という人間の属性を形成していくのでしょう。

そうです、その属性を生きなければならないのです。

  私はその運命を生きなければならないということです。

それは神様の悪戯に付き合うとしか言いようがないことなのです

生きるということはそういうことなのですか?。

 

 

夢の中では生きられない、

夢をみないと生きられない

 

過ぎ去った時は変えようもなく

未来なんて知る由もない

たった今を生きている

この温度と湿度の日々を

この風と日差しの中で

神の悪戯につき合わされ

間抜けな妄想携えて

道ずれのない旅を

 

 

 

秋の日

佇む

暮れていく空に

身動ぎもせず 

何時までそうしているつもり

夕日が丸く 君の肩越しに

帳を告げようとしているのに

 

恥ずかしがりや

あなたの視線がちょっと振り返る

閉じたまつ毛に隠れているあなたの本心

もう一歩前に出てみればきっと違った時が流れるのに

 

君は…

手鏡

 

君の瞳は何を探しているの

そっととりだしたその手鏡のなかで

 

ぴあす

 

君のぴあすはささやいている

だれにも聞こえない小さな声で

おしえて欲しい ちょっと気になる君の変身