あなたひとりの閲覧室に
やわらかな夕日が射し込んで
窓がらすに楡の梢の影模様
やがて窓枠を乗り越え
あなたの肩にまで届いた
でも、本が読み終わらない
夕闇がゆっくりと舞い降り
生徒らの声も途絶え
校庭も静けさに包まれた
それでも
本は読み終わらない
高校司書のひとりごと
やわらかな夕日が射し込んで
窓がらすに楡の梢の影模様
やがて窓枠を乗り越え
あなたの肩にまで届いた
でも、本が読み終わらない
夕闇がゆっくりと舞い降り
生徒らの声も途絶え
校庭も静けさに包まれた
それでも
本は読み終わらない