開け放たれた窓を吹き抜ける風に
木々のこずえは涼しげな緑色の音色を手渡し
蝉の鳴き声が閲覧室をすり抜けていく
入道雲の山並みに窓は占められ
真夏の陽光は体育館の屋根にきらめき
校庭の生徒らの声が耳をくすぐる
頁を繰る音だけの閲覧室に
時は静かにに積み重ねられ
本を抱えた書架は夏を耐えている
高校司書のひとりごと
開け放たれた窓を吹き抜ける風に
木々のこずえは涼しげな緑色の音色を手渡し
蝉の鳴き声が閲覧室をすり抜けていく
入道雲の山並みに窓は占められ
真夏の陽光は体育館の屋根にきらめき
校庭の生徒らの声が耳をくすぐる
頁を繰る音だけの閲覧室に
時は静かにに積み重ねられ
本を抱えた書架は夏を耐えている