君たちの残したざわめきの余韻に
書架の溜息がここかしこ
積まれた本に、カウンターも不機嫌そう
ふと配架の手を止めて、
窓の外には秋茜
屋上の手すりの向こうに、雲が白い列をなし
東京のノッポのビルが、墨色の棒グラフ
教室のすりガラスに浮かぶ影法師
うなずき合うふたつみつ
体育館の時折聞こえる歓声は
グランド超えて街角に消えていく
高校司書のひとりごと
君たちの残したざわめきの余韻に
書架の溜息がここかしこ
積まれた本に、カウンターも不機嫌そう
ふと配架の手を止めて、
窓の外には秋茜
屋上の手すりの向こうに、雲が白い列をなし
東京のノッポのビルが、墨色の棒グラフ
教室のすりガラスに浮かぶ影法師
うなずき合うふたつみつ
体育館の時折聞こえる歓声は
グランド超えて街角に消えていく