春の日

  

  春の日だった

あなたに出会ったのは 

あの時 いつものように

一つ手前の路地をたどっていれば

もうひとつの世界を生きていた

  あなたと出会ってからのことは 

たくさん語れるのだけれど

私は世界の半分しか視ていない  

   偶然を重ねて生きている この不思議さを

つづる方法はあるのだろうか

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