想い

その小箱をのぞけば

あなたを見つめるあなたが居るだけ

あなたという例えようもない

不思議が

閉じ込められている

魔法の小箱

ぬくもりは記憶として たちまちに

言葉となって 押し込められ

浮遊する 肌ざわりは たしかめようもない

ひそやかなエピソードとして彩をうしなう

たわんでいる空間に羅列された物語は

いつの間にか魔法の小箱に印された

かすかな痕跡

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