いま 思うこと

ふと 思いだす 夜更けのコーヒーショップ

一号国道沿いの マスターひとりの 小さな店

身の置きどころのなかった学生時代

長い坂を下って 友と通ったその店で

通り過ぎるヘッドライトを数えながら

青春という

答えの出ないパズルを解いていた

 人影の消えた帰り路 見上げた星空は

私の困惑など素知らぬ顔で 

闇に浮かんでいた 

あの時から半世紀過ぎ  生きるということに

解答などありはしないことに気づかされた

 神様の気まぐれにつき合わされているだけだということに

  

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